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舗装の維持修繕 在庫切れ 佐藤信彦 監 |
はしがきから
昭和29年を初年度とする第1次道路整備五箇年計画の発足以来,我が国の道路ストックは着実に増加し,平成2年4月には舗装済み延長は76万7,000km(舗装率69%)にも達している.特に,幹線道路である国道・都道府県道の舗装率は90%を上まわり,その整備は大幅に進展している. こうした道路ストックの増加とともに,道路維持管理の重要性が認識されて,昭和41年には初めての道路維持修繕要綱が発刊され,昭和53年には改訂もなされている. 道路維持修繕要綱は道路維持管理の技術指導書として重要な役割を果たしてきており,同要綱により舗装の維持修繕の概念を明確にすることもできる.しかし,体系的に,あるいは具体的に舗装の維持修繕を行うとき,計画あるいは設計上判断に迷うことも多いと思われる. そこで,本書では初めに,国道および高速道路などにおける舗装の維持修繕の実態についてその概要を紹介し,また,具体的な維持修繕の対策工法についても言及した.続いて,アスファルト舗装およびコンクリート舗装における破損の種類とそれに対する維持修繕工法,使用する材料等について解説した. そして最後に,再び各機関における舗装の維持修繕システムの現状について紹介し,現在進められている維持管理システムの内容と,今後の課題等を明らかにした. 舗装の維持修繕の重要性はますます高まってくるものと思われるが,本書を通じて,日ごろ維持修繕の業務に従事しておられる現場の技術者,あるいは維持修繕に興味を持たれている方々が,舗装の維持修繕の現状を理解し,今後の体系的な維持修繕の業務確立に向けて努力されることを願う次第である. なお,本書は月刊誌「舗装」Vol.25,No.5からVol.26,No.9までに掲載された「講座・舗装の維持修繕」を再編集し,収録したものである. 1992年4月 小坂 寛巳 |
詳細目次 |
〔舗装の維持修繕の実態〕
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