舗装の維持修繕


舗装の維持修繕 在庫切れ

佐藤信彦 監
小坂寛巳・奥平真誠 編

A5判 196ページ
定価:本体 3,107円+税
(平成4年発行)


はしがきから

 昭和29年を初年度とする第1次道路整備五箇年計画の発足以来,我が国の道路ストックは着実に増加し,平成2年4月には舗装済み延長は76万7,000km(舗装率69%)にも達している.特に,幹線道路である国道・都道府県道の舗装率は90%を上まわり,その整備は大幅に進展している.
 こうした道路ストックの増加とともに,道路維持管理の重要性が認識されて,昭和41年には初めての道路維持修繕要綱が発刊され,昭和53年には改訂もなされている.
道路維持修繕要綱は道路維持管理の技術指導書として重要な役割を果たしてきており,同要綱により舗装の維持修繕の概念を明確にすることもできる.しかし,体系的に,あるいは具体的に舗装の維持修繕を行うとき,計画あるいは設計上判断に迷うことも多いと思われる.
 そこで,本書では初めに,国道および高速道路などにおける舗装の維持修繕の実態についてその概要を紹介し,また,具体的な維持修繕の対策工法についても言及した.続いて,アスファルト舗装およびコンクリート舗装における破損の種類とそれに対する維持修繕工法,使用する材料等について解説した.
 そして最後に,再び各機関における舗装の維持修繕システムの現状について紹介し,現在進められている維持管理システムの内容と,今後の課題等を明らかにした.
 舗装の維持修繕の重要性はますます高まってくるものと思われるが,本書を通じて,日ごろ維持修繕の業務に従事しておられる現場の技術者,あるいは維持修繕に興味を持たれている方々が,舗装の維持修繕の現状を理解し,今後の体系的な維持修繕の業務確立に向けて努力されることを願う次第である.
なお,本書は月刊誌「舗装」Vol.25,No.5からVol.26,No.9までに掲載された「講座・舗装の維持修繕」を再編集し,収録したものである.

1992年4月    小坂 寛巳

詳細目次


〔舗装の維持修繕の実態〕
  • 一般国道 舗装の維持修繕を取り巻く状況,舗装の維持修繕の現状
  • 都市間の高速道路 舗装の損傷,舗装損傷の把握,舗装の修繕基準,舗装の修繕工法,新工法・特殊材料への取組み,高速道路の舗装維持修繕の課題
  • 都市内の高速道路 首都高速道路の舗装構成,舗装補修の実態,今後の課題
〔アスファルト舗装の維持修繕〕
  • 破損の種類と維持修繕工法 破損の種類とその原因(路面性状に関する破損とその原因),(構造に関する破損とその原因),わだち掘れとひびわれ(わだち掘れ),(ひびわれ),路面の調査と評価(路面の調査),(路面の評価),維持修繕工法(維持修繕工法の選定),(維持工法),(修繕工法)
  • 維持工法と材料 パッチング,てん充,表面処理,局部打換え,その他
  • 修繕工法と材料 オーバーレイ,切削打換え,打換え,その他
〔コンクリート舗装の維持修繕〕
  • 舗装の破損と主な原因 破損の分類,破損の現象と主な原因(路面性状に関する破損),(構造に関する破損)
  • 路面の調査と評価 路面の調査(路面状況調査),(詳細調査),路面の評価,維持修繕要否の判断
  • 維持修繕工法 維持修繕工法の選定,維持工法(シーリング),(パッチング),(表面処理),(局部打換え),(注入工法),(その他),修繕工法(アスファルト混合物によるオーバーレイ),(セメントコンクリートによるオーバーレイ),(打換え工法)
〔舗装の維持管理システム〕
  • 一般道路 舗装のライフサイクル,舗装管理システムと維持管理システム(舗装管理システム),(維持管理システム),東京都における維持修繕システム化の現状(舗装管理情報データベースシステム),(現況把握システム),(計画システム),(工法選択システム),(施工システム),システム化にあたっての問題点
  • 都市間の高速道路舗装マネジメントシステムの概要(舗装修繕計画の実施までの流れ),(舗装マネジメントシステム),メンテナンスサブシステム(全体構成),(シミュレーションシステム)
  • 都市内の高速道路 首都高速道路における点検概要(日常点検),(定期点検),舗装の補修,補修データの管理,維持運営システムの検討