進化する建設マネジメント

編著:高崎 英邦
著:佐橋 義仁,石井 信明

A5 判 本文232 頁
定価:本体 3,000円+税
(平成14年10月1日発行)


序文より抜粋

建設産業は構造改革の真っ只中にある.実務の最前線においても,問題解決の仕組み,制度,慣習などの見直しをはじめ,新しい概念や手法・技法の導入を迫られつつある.それらを包含する「建設マネジメント」は,官・民・学で急速な研究開発と実用化が図られ,激しく進化,変貌している.
 本書は,建設マネジメントの最新像を理解できる適当な参考書のほしい人,日常業務に役立てたい人,すなわち建設産業界第一線の実務者をはじめとして,若手技術者および大学院生にも理解できるよう企画された.
 第T編「建設マネジメントの概要」では,その全体像を整理している.
 第U編「建設マネジメントの基盤技術」では,最も基本的かつ重視されるべき“プロジェクトマネジメント” “情報技術” “経営管理技術”をやや詳しく述べている.これらは,建設マネジメントを導入して問題・課題に対処する際の,必要不可欠の機能でありインフラ技術と考えられるからである.
 第V編「建設マネジメントの要素技術」では,建設産業界の課題の中から,特に進展の著しい建設行政と建設マネジメント” “建設産業・企業の再生化” “多様な事業執行方式と入札・契約方式” “国際規格と技術者資格”を抽出して解説するとともに,運用の現状を紹介している.
 全 編を通じて,よくまとめられた図や表が適所に配され,その構成や語句を見ているだけでも,しい視野がひらけるに違いない

編著:高崎 英邦
 著 :佐橋 義仁

石井 信明


主要目次

第T編 建設マネジメントの概要
1.概  説
2.発展する建設マネジメントの背景
2.1 構造変革時代を迎えた建設産業
2.2 従来型建設マネジメントの限界
3.建設マネジメントの取り扱う領域と構造
3.1 建設マネジメントの役割りと機能
3.2 建設マネジメントの領域と構造
4.建設事業に携わる人々と建設マネジメント
4.1 建設事業の流れ
4.2 携わる人々と建設マネジメント
4.2.1 発注者
4.2.2 設計者
4.2.3 施工者(建設業者)
4.2.4 その他
5.変貌する建設マネジメント
5.1 建設マネジメントの最近の課題
5.1.1 4 事業者の最近の取組み例
5.1.2 建設マネジメント委員会投稿論文の分析
5.1.3 建設マネジメント課題の傾向
5.2 これからの建設マネジメント
5.2.1 変貌する建設マネジメントの特徴
5.2.2 これからの建設マネジメント
第U編 建設マネジメントの基盤技術
1.概説
2.プロジェクトマネジメント
2.1 従来の管理とプロジェクトマネジメント
2.1.1 三大管理とその課題
2.1.2 プロジェクトマネジメントの概念と定義
2.2 モダンPM (プロジェクトマネジメント)の発展とその背景
2.2.1 モダンPM の概要
2.2.2 発展の背景
2.3 米国プロジェクトマネジメント基礎知識体系の概要
2.3.1 プロジェクトマンジメント基礎知識体系の目的と特徴
2.3.2 プロジェクトプロセスとプロセスグループ
2.3.3 プロジェクトマネジメント知識エリアと体系
2.4 英国プロジェクトマネジメント知識体系の概要
2.5 アーンドバリュー・マネジメントシステム(EVMS)の概要
2.6 公共事業とプロジェクトマネジメント
2.7 日本に適した建設プロジェクトマネジメント構築の試み
2.7.1 構築の必要性と基本フレーム
2.7.2 建設マネジメント委員会の提案モデル
3.情報技術
3.1 情報化とCALS/EC
3.1.1 はじめに
3.1.2 CALS/EC の意義
3.1.3 政府によるIT 政策とCALS/EC
3.2 建設CALS/EC
3.2.1 建設CALS/EC 政策
3.2.2 建設CALS/EC の意義
3.2.3 日本建設情報総合センターの取組み
3.2.4 プロジェクトマネジメントとの関係
3.3 経営管理における標準化
3.3.1 標準化の必要性
3.3.2 標準化の動向
3.4 企業における情報化
3.4.1 情報化のインセンティブ
3.4.2 情報化の内容
3.4.3 建設CALS/EC への対応
3.4.4 情報化に伴うニュービジネス
3.5 情報化施工における情報技術
3.5.1 情報化施工の現状
3.5.2 情報化施工における情報技術の導入
4.経営管理技術
4.1 経営管理技術と建設マネジメント
4.1.1 経営管理技術の変遷
4.1.2 最近の経営管理技術
4.1.3 建設マネジメントと最近の経営管理技術
4.2 リスクマネジメント
4.2.1 リスクとは何か
4.2.2 リスクの分類
4.2.3 リスクマネジメントの概要
4.2.4 リスクの定量化手法
4.2.5 リスクへの対応手法
4.3 コストマネジメント
4.3.1 コストと建設マネジメント
4.3.2 コストマネジメントの概要
第V編 建設マネジメントの要素技術
1.概説
2.建設行政と建設マネジメント
2.1 建設行政と説明責任(アカウンタビリティ)
2.2 建設マネジメントにおける"評価"
2.2.1 "評価"の概要
2.2.2 政策評価と行政評価
2.2.3 事業評価
2.2.4 工事評価と工事成績
2.2.5 企業評価
2.2.6 技術評価
2.3 公共工事のコスト縮減
2.3.1 コスト縮減の必要性
2.3.2 「公共工事コスト縮減施策に関する行動指針」
および「同行動計画」
2.3.3 「公共工事コスト縮減施策に関する新行動指針」
および「同新行動計画」
3.建設産業・企業の再生化
3.1 建設産業の現状
3.2 総合建設会社経営力発展の推移と実状
3.2.1 総合建設会社経営の推移
3.2.2 総合建設会社経営の実状
3.3 建設産業再生プログラム
3.4 日本建設業団体連合会の試案
4.事業執行方式と入札・契約方式
4.1 事業執行方式と入札・契約方式の概要
4.2 事業執行方式
4.2.1 設計・施工一括発注方式(DB 方式)
4.2.2 CM 方式
4.2.3 PFI 方式
4.3 入札・契約方式
4.3.1 多様な入札・契約方式導入の背景
4.3.2 一般競争入札方式
4.3.3 バリュー・エンジニアリング方式(VE 方式)
4.3.4 技術提案総合評価方式
4.3.5 出来高部分払い方式
4.4 今後の動向と国際化
5.国際規格と技術者資格
5.1 はじめに
5.2 国際標準化機構(ISO )
5.2.1 ISOの概要
5.2.2 ISO9000シリーズ
5.2.3 ISO14000シリーズ
5.2.4 今後の動向
5.3 各国の技術規準
5.3.1 欧州標準化委員会(CEN)
5.3.2 英国規格(BS),ドイツ規格(DIN)