舗装技術の質疑応答第8巻


舗装技術の質疑応答 第8巻

鈴木 克宗・吉田 武 監修
金沢円太郎・村山 雅人 編
A5判 392ページ
定価:本体 5,700円+税
(平成13年10月発行)


まえがきから

本書は,既刊の「舗装技術の質疑応答」第7 巻に引き続き,平成9 年1 2 月号から平成1 3 年1 月号までの雑誌「舗装」に掲載された質疑応答特集を集大成し,編集し直したものである.   質疑応答欄は,第一線で活躍されている舗装技術者のために技術に関する相談の場として設けられたものであり,内容も舗装技術の基本に関するものから,時代に応じた最新の開発技術に関するものまで広範にわたっている.   ここ数年,道路舗装に係わる技術開発の進展にはめざましいものがある.これは現代の社会,国民が求めている効率的な道路整備,地球規模での環境保全等のさまざまな要求に応えるべく,行政も含めた舗装業界の自助努力の賜であると言える.その主な舗装技術をあげると,
  • 地球温暖化防止に係わる舗装技術
  • 性能規定に係わる舗装技術
  • 資源循環型の舗装技術等がある.
上記の舗装技術に関連して,本書既刊の第7 巻と比較してみると,常温舗装,加熱アスファルトの中温化技術,保水性舗装,二層構造の排水性舗装,マルチアスファルトペーバ,融解スラグ等の天然砂の代替資源材等に関する質問が新たに出てきている. また,性能規定に関して,国土交通省が平成1 0 年2 月に策定した「公共工事の品質確保等のための行動指針」において,公共工事の品質を確保しコストの縮減を図るためには,技術基準類を構造物等により必要な強度,耐久性等の性能を定めた規定(性能規定)に移行することにより,優れた新技術を採用しやすい環境を整備する必要があるとし,最近,性能規定化方式による工事発注に積極的に取り組んでおり注目を集めていることから,独立して区分した. さらに,性能規定化の流れを受け,舗装の構造の設計方法等に自由度を与える方向で道路構造令が改正され,併せて舗装の設計及び施工に必要な技術基準として,「舗装の構造に関する技術基準」が策定された.これは,従前の舗装要綱等の技術図書と異なり,各道路管理者が遵守すべきものであると同時に,すべての舗装技術者の共通認識となるべきものであることから,性能規定化の背景も含め,その概要を付録「舗装の構造の性能規定化」に紹介した. 最後に,本書の原文の執筆にあたられた雑誌「舗装」の編集委員の方々,およびその関係者ならびに技術資料等をご提供いただいた方々とその機関に対して厚く御礼を申し上げる次第である.

編者 金沢円太郎    村山 雅人


詳細目次

1章 構造設計
1 −1 駐車場の舗装構造設計
1 −2 舗装材料の弾性係数の設定
1 −3 コンポジット舗装の構造設計
1 −4 路床構築の効果
1 −5 二次製品系舗装の構造評価
1 −6 舗装構造における4 乗則
1 −7 舗装用材料の等値換算係数
2章 材  料
2 −1 天然砂の代替資源材料
2 −2 改質アスファルトのサンプリング
2 −3 タックコートの動向
2 −4 鉄鋼スラグの種類と用途
3章 アスファルト舗装
3 −1 大粒径アスファルト混合物の配合設計と施工
3 −2 砕石マスチック
3 −3 積雪寒冷地用混合物の対策
3 −4 アスファルトの老化対策
3 −5 混合・締固め温度の根拠
4章 セメントコンクリート舗装
4 −1 ホワイトトッピング工法の設計と施工
4 −2 連続鉄筋コンクリートの耐久性
4 −3 硬練りコンクリート
4 −4 真空コンクリート
4 −5 歩道コンクリートの目地間隔
4 −6 ポーラスコンクリートの現況
5章 路床・路盤
5 −1 路床・路盤の強化と舗装のライフサイクルコスト
5 −2 フォームドアスファルトによる路盤の安定処理
5 −3 路床・路盤の支持力評価方法
6章 維持修繕
6 −1 乳剤散布装置付きのアスファルトフィニッシャ
6 −2 排水しにくい箇所での排水処理
6 −3 道路を開削しないで管を敷設する工法
6 −4 骨材露出工法の施工上の留意点
6 −5 マルチアスファルトペーバ
6 −6 マルチアスファルトペーバ使用時の留意点
6 −7 振動ローラと水平振動ローラの違い
6 −8 ウオータージェットによる研掃技術
7章 品質管理・試験
7 −1 ISO 路面
7 −2 IRI
7 −3 ISO 1 4 0 0 0
7 −4 ジャイレトリー試験機の締固め機構
7 −5 JIS の騒音測定法の変更点
7 −6 路面騒音測定車
7 −7 高耐流動性混合物の評価試験
8章 特殊舗装と特殊材料
8 −1 半たわみ性舗装の充てん材料の浸透深さ
8 −2 特殊な低騒音舗装
8 −3 ニート工法によるすべり止め舗装の技術基準
8 −4 保水性舗装による舗装温度の低減
8 −5 アスファルト混合物の中温化技術
8 −6 中温化混合物の交通開放温度
8 −7 中温化技術
8 −8 常温舗装の現状
8 −9 防水性の高いアスファルト混合物
8 −10 カラー舗装の道路利用者に対する効果
9章 排水性舗装
9 −1 排水性舗装用バインダの開発
9 −2 排水性エポキシアスファルト
9 −3 排水性舗装の補修方法
9 −4 排水性舗装用混合物のアスファルト量
9 −5 排水性舗装の等値換算係数
9 −6 二層構造の排水性舗装
9 −7 交差点部排水性舗装の骨材飛散対策
9 −8 排水性舗装用混合物の再利用
10章 橋面舗装
1 0 −1 コンクリート床版上のアスファルト舗装のひびわれ対策
1 0 −2 グースアスファルト混合物用バインダの代替品
11章 維持修繕
1 1 −1 マイクロサーフェシング工法の配合設計
1 1 −2 Preventive Maintenance
1 1 −3 緊急補修用路面補修車
12章 再生舗装
1 2 −1 再生加熱アスファルト混合物中の再生骨材の混入率
1 2 −2 古いコンクリート版の再生
1 2 −3 再生アスファルト混合物の配合設計
1 2 −4 アスファルト舗装発生材による土壌汚染
1 2 −5 再生骨材のアスファルト性状の実態
1 2 −6 路上再生路盤の再生
1 2 −7 再生資材の利用
13章 性能規定
1 3 −1 性能規定
1 3 −2 性能規定による発注方式
1 3 −3 性能規定による発注の試行例
14章 その他
1 4 −1 舗装の色と舗装表面温度の関係
1 4 −2 区画線の安全対策
1 4 −3 国際単位(SI 単位)
1 4 −4 道路工事のコスト縮減
1 4 −5 道路舗装工事の契約動向
1 4 −6 舗装路面のテクスチャーとタイヤ騒音
1 4 −7 バリアフリー
1 4 −8 道路利用者便益における渋滞損失
1 4 −9 ユニバーサルデザイン
付録 舗装の構造の性能規定化
・道路構造令の改正について
・「車道及び側帯の舗装の構造の規準に関する省令」の制定
・舗装の構造に関する技術規準の策定について